2003-04リーガ開幕!
だ が し か し !
リーガの試合中継数が激減!
果たしてラ・レアルを何回見ることが
できるのか!?
そんな厳しい状況を打破すべく
写真と記事でラ・レアルの戦いの軌跡を辿ってみました
何とか気持ちだけでも
盛り上がって応援していきましょう!
写真は試合の時間経過とは関係なく並んでいます
詳細不明の試合もあるので、何か情報ありましたら教えてください
*…8/30、エスパニョル戦(F)…*
リーガ開幕戦。
フエラスタートとなったラ・レアルは因縁浅からぬクレメンテ監督、タイフンが所属するエスパニョルと対戦。

オフに大幅な選手補強を行なった新生エスパニョルに対し、ラ・レアルの夏の補強はこの時点では2名。またニハト、アルキサが怪我で欠場。デペドロも直前まで出場が微妙な状況と、ベストなメンバーが揃わない開幕戦となった。唯一の明るいニュースはシュレールの復帰だったが、アランサバルの欠けたDFはサイドバックにレカルテ(左)、クバルメ(右)という変則的な布陣になった。

怪我のニハトの代役として、予想以上の早い時期でのリーガデビューを果たしたLee Chun Sooには、スペイン初の韓国人選手として多くの注目が集まっていた。スタンドには赤いラ・レアルのアウェーユニを着たバルセロナ在住の韓国人、約400人が陣取り声援を送る中でゲームは開始された。
しかし、先制したのはエスパニョルだった。新加入のWomeが蹴った右からのフリーキックは不運にもロペス・レカルテの膝に当たり、ゴール。慣れないポジションに、レカルテはこの日最後まで苦労しながらプレイをすることになる。また、右SBのクバルメとCBハウレギは好調Tamudoの動きを押さえるのに四苦八苦。ハウレギは1枚目のイエローをもらってしまう。
試合開始直後から、Leeが何度かシュートを放つが枠を外れる。エスパニョルはMaxi、Domoraudなどがシュートを打つがヴェステルフェルトがこれを防いだ。

ラ・レアルは後半、反撃に転ずる。シャビとデ・ペドロが中央からボールを運び、ハーフウェーラインを超えると、走りこんだLeeにスルーパスが通る。キーパーの頭上を越えるシュートを放つLee。ゴールが決まったと思ったLeeはそのままシャツを脱いで走り出したが(*審判より警告)、DFのBetranが走り込んで阻止。しかしこぼれたボールをコバチェビッチが右足で押し込み、ラ・レアルは同点に追いついた。

その後も幾度かのシュートチャンスがあるも、両チームとも勝ち点1を守る戦いをみせ、決定打を放てないまま試合は終了した。
*…9/2、セルタ戦(C)…*
03-04シーズン、アノエタでの第1戦は
昨シーズンの終盤、バライードスでの対戦も記憶に生々しいセルタとの一戦。
火曜日の21:45という変則的な日にちでの開催となった。

曜日のせいか、まだ夏休み気分が抜けやらないせいか、客足の伸びは今ひとつ。
そんなマッタリとした雰囲気の中、ニュースポンサーのNGS提供のロボット君が
トラックフィールドを歩き回り人気者となっていた。(味方のゴールチャンスには目が光るらしい)
アランサバルが復帰し、DF陣はメンバーが揃ったが、ニハトはまだ怪我から回復せず、新加入のイが開幕戦から引き続きFWとしてコバチェビッチとコンビを組んだ。

パルコでは締め切り直前の駆け込みで、フランスPSGからレンタル移籍が決まったPotillon選手が観戦。また両チームのCLでの初戦の対戦相手、オリンピアコスとブルージュの監督が敵情視察にため来場していた。

CL初出場同士の対戦として期待された試合だったが、内容は残念ながら低調なものとなった。
見せ場の少ない試合となったが、前半試合を押し気味に進めていたのはラ・レアルだった。素早いパス回し、相手選手のチェックなど、昨シーズンの好調さの片鱗を覗かせる。イが2度ほど、決定的なチャンスを得るもゴールを割るには至らなかった。後になってこの好機を活かせなかったことが、悔やまれることになる。だが38分、カルピンのクロスにダルコがヘッドで合わせ、先制点はラ・レアルが上げた。
セカンドハーフ、流れを変えるべくロティーナ監督はミロセビッチとヘスーリを投入する。そして、その起用の効果はすぐに現れた。63分、ヘスーリからのクロスを左足でミロセビッチが同点ゴール。数少ないチャンスをものにしたセルタにその後、ボールを支配され、ラ・レアルはほとんどチャンスらしいチャンスもないまま、タイムアップ。勝ち点1を得たものの、体力よりもむしろ、精神的に消耗する試合となった。
カルピン
試合を振り返ることもしたくない。こんな内容じゃ悪態つくことしか出来ないからな。俺たちの出来は最悪だった。レフェリー(この試合が1部のデビュー戦)が悪いとかいう話じゃない。
試合に勝てなかったのは俺たちにその気迫が無かったためだ。そして俺たちにその力が無かったからだ。
ニハトがいないことはこの結果と関係ない。もしこの試合に勝っていたら、そんなことは話題になってないはずだ。
イは良くやってる。対戦相手に研究されているとか、プレシーズンの疲れとかそんなことは言い訳にならない。
俺たちには改善しないといけない点がたくさんある。それは別に今年になって発生した問題じゃない。昨シーズンから存在していたものなんだ」
*…9/13、ラシン・サンタンデール戦(F)…*
いよいよ目前に迫ってきたチャンピオンズリーグ。リーガ開幕以来まだ勝ちの無いラ・レアルにとって、ラシン戦ではぜひとも勝利して気分良くCLに望みたいところである。

*

ラシンのカーサ、サルディネーロはラ・レアルにとって相性のいいスタジアム。97-98シーズンに3-1で負けてから、それ以降このスタジアムでは引き分けを挟んで連勝している。今シーズン、開幕から1勝1分と好調なラシンではあったが、ラ・レアルの全ての選手たちが勝てるという自信を持ってこの試合に臨んでいた。

*

ニハトはまだ怪我が癒えず、欠場。出場メンバーで目を引いたのはセンターバックとしてクバルメとシュレールが組むことと、監督がドゥヌエに変わってから初めてスタメンに起用されたデ・パウラの存在である。シャビとデ・ペドロが召集されなかったが、これは翌週のCLに向けて温存したためであった。

試合はシュートシーンの少ない、盛り上がりに欠ける内容となったが、ラ・レアルの選手たちは自分たちのなすべき仕事をきっちりとこなし、試合のペースを握ることに成功した。ラシンはカウンターでボールを左サイドのレゲイロに集める作戦を取り、レカルテは彼を抑えるのに苦労することになる。しかし、双方とも決定的なチャンスはほとんどないまま、時間が過ぎていった。だが前半31分、コバチェビッチが右サイドからクロスを入れ、完全にフリーだったデ・パウラがそれを頭でゴールに叩き込み、均衡が破れた。畳み掛けるように、数分後、コバチェビッチが単独で中央からオフサイドぎりぎりで抜け出し、ペナルティエリアまで持ち込むが、シュートまでに時間がかかり、DFに止められてしまう。その後、ラシンはレゲイロ、ベナヨンがシュートチャンスを作るも決めるには至らず、前半が終了する。

後半、ラ・レアルは守りに入り、結果双方ともシュートシーンはますます減少する。ラシンは60分に一度ラ・レアルDFのミスをつき、ボディーポからハビ・ゲレロへラストパスが通るが、ヴェステルフェルトがこれをセーブ。ラ・レアルは動きにキレがないコバチェビッチに替えてイを投入。弱冠10分間ほどのプレイだったが、シュートを放つなど動きの良さが垣間見えた。結局、ラ・レアルはデ・パウラの1点を守り抜き、3節にして初勝利を上げた。

今季初にして1年5ヶ月ぶりとなる、貴重な1ゴールを決めたデ・パウラは71分、ミケル・アロンソと交代したが、ピッチを去るその表情には満足感が漂っていた。デ・パウラにとって昨シーズンは「悪夢」のシーズンだった。それでもあきらめず、試合に出るためのモチベーションを保ちつづけ、ラ・レアルで9シーズンを過ごしてきた男は、見事与えられたチャンスを物にした。勝ち点3を呼び込む値千金のゴールは、監督の期待に応える最高の結果だった。


「ダルコのクロスは完璧だった!
フィーゴでもあんな素晴らしいクロスは蹴れないと思うよ!」
(デ・パウラ)

ドゥヌエ監督
「試合終了後、選手たちが勝利を祝って喜んでいる様子を見て、私もとても嬉しくなった。この勝利で我々はまた団結することが出来たね。勝てて良かった。3日に1度、試合を行なう状況では、選手をローテーションで使っていくことが必要だ。昨年と同じような意識ではこのスケジュールを戦っていけないからね。新しい起用法に慣れないと。ローテーションすることによって、どの選手にも力を発揮するチャンスが増えるはずだ。それはチームとしての戦力が増すことにもつながると思う」
*…9/21、サラゴサ戦(C)…*
CLの初戦を勝利という最高の形でスタートしたラ・レアル。
果たして1週間で3試合というスケジュールは選手たちにどの程度、影響するのか
注目された第4節は、昨シーズンのコパ・デル・レイで対戦し、
前半節唯一の負けを喫した相手、サラゴサである。
オリンピアコス戦後半の途中から出場したニハトが、スタメンでリーガに初登場。
ベンチスタートのカルピンに変わり右サイドにはイが入った。
デ・ペデロはまだ体調が万全ではないため、今回も召集されなかった。
前半、最初の決定的なチャンスはサラゴサに訪れた。開始直後の2分VillaがGalettiのアシストでヴェステルフェルトと1対1になるも、シュートは大きく枠を外れてしまった。その2分後には、この試合がリーガ初登場となるニハトがフリーキックでゴールをうかがう。双方にチャンスが訪れるもゴールを割るまでは至らなかった。

今季、アノエタで戦うアウェーチームは非常に守備的な陣容でラ・レアル戦に望んでくることが多い。サラゴサもその例に漏れず、守備を固めることによってラ・レアルに焦りが生まれてくることを期待していたが、ラ・レアルは常に冷静だった。チームとしてよくまとまり、的確なパスを回し相手の隙をうかがう。シャビにはマークが3人ついていたが、それにも関わらずアランブルのフォローを受け、シャビは見事に試合を組み立て
ラ・レアルに多くのチャンスをもたらした。
後半になると、徐々にラ・レアルがサラゴサを圧倒し始め、得点が生まれるのはもはや時間の問題だった。そして後半11分、決めたのはニハトだった。相手のミスよりボールを奪い、自らドリブルで駆け上がると、ダルコのパスとガビロンドのクロスに合わせ、ヘッドで今季初得点を上げた。
先取点を奪い優位にたったラ・レアルに対し、サラゴサも反撃を試みるが前半のVillaのシュート以上の好機を作り出すことは出来なかった。試合の流れが完全にラ・レアルのものになったことを見てとると、ドゥヌエ監督はガビロンド、ダルコ、シャビを下げ、カルピン、デ・パウラ、アルキサを投入する。そして、この交代が更なる得点を生むこととなった。
交代から僅か7分後、デ・パウラはカルピンのFKに合わせゴール上部に得意のヘッドを決めた。そして、すかさずその4分後にはニハトからのショートパスを右足でゴールに叩き込み、3点目を上げて試合を決めた。
ニハトの復帰、デ・パウラの復調と2試合連続得点…など多くの明るい話題の多い試合だったが、その中でも特に守備の向上と、チームとしての完成度が昨シーズンの好調時の水準に戻ってきたことが特筆される。1年前の同じ時期、コパを含め5試合を消化した時点で、ラ・レアルは14得点をあげ、勝ち点10で首位に立っていたが、失点が11と多かった。それが今年は得点こそ7点だが、失点が2と非常に少なくなっている。得失点差が大きなウェイトを占めることになるCLを戦っていく上でも、守備の安定性は非常に重要になってくるだろう。
*…9/28、アスレチック戦(F)…*
el DERBI !!
デルビならではの人間模様
プロで活躍する年数には関係ないところがいかにもデルビです
Bittor Alkiza
2003年6/15、アスレティック対デポルティーボ。
アルキサのサン・マメスでの最後の公式戦。
仲間たちとの抱擁。ファンからのオベーションはいつまでも鳴り止まなかった。赤と白のユニフォームを着たアルキサの9年間が終わった瞬間だった。
あれから3ヶ月。
ビルバオに戻ってくる彼が身にまとうのは、ラ・レアルの青と白。

サン・マメスは彼をどのように迎えるのだろうか。

試合前のビットールのコメント-->

Andoni Iraola とAlonso兄弟
アスレティックで今季1軍デビューを果たしたアンドーニ・イラオラはDonostia生まれの21歳のDF。
Atotxaスタジアムで、友人たちとDerbiを観戦していた少年が、選手として初めてのDerbiの舞台に立つ。
ピッチの上で向かいある対戦相手には少年時代、同じチームで戦った「友人」がいる。ミケルとシャビのアロンソ兄弟だ。
この3人はAntiguokoというチームで5年間をこの共に過ごした友達同士だが、プロとしてチームは別れてしまった。
「ラ・レアルが0-2で勝つ!」とミケルが言えば、シャビも「僕だったらキニエラは2(アウェーチーム)に賭けるよ」と重ねて言う。だがアンドーニも負けてはいない。「君たちはフットボールが判ってないね。2-0で勝つのは僕たちだよ!」
例え敵味方になろうとも、ピッチを離れれば冗談で笑いあう仲の良い3人であることに変わりはない。

Antiguoko時代の思い出を語る3人-->
満員のサンマメスはダービーらしく高揚した雰囲気に包まれていたが、スタンドでは両チームのファン同士が仲良く隣り合って座り、他のダービーでは見られない友好的な風景が、バスクダービーらしさを醸し出していた。しかし、和やかな客席とは対照的に、試合はボールが速いテンポで両陣営を行き交い、一方でイエローカードが計12枚も切られる、気迫に満ちた内容となった。
目まぐるしく攻防が入れ替わる前半。多くのチャンスをラ・レアルにもたらしたのはデ・ペドロだった。左サイドからのクロスとFKなどで度々アスレティックのゴールを脅かす。前半38分、ダルコがゴール正面でフリーとなり決定的なチャンスを得るが、ボールはバーの上を越えてしまう。その4分後、逆にエチェベリアがラ・レアルのゴール前でキーパーと1対1となりシュートを放つが、これはヴェステルフェルトが身体を投げ出して防いだ。しかし、これでサンデルは腰と左ひざを痛打し、一時続行が危ぶまれたが、幸いにも大事には至らなかった。
後半、アスレティックはデ・ペドロに突破されることの多かった左サイドの守備を固めるためムリージョを、中盤でのボール支配率を上げるためジェステを投入。一進一退の攻防の均衡を破られたのは、試合終了10分前。ペナルティーエリアの外からのティコの豪快なミドルシュートがゴールに突き刺さり、3試合無失点を続けてきたヴェステルフェルトの記録はここで途絶えた。
少ない残り時間に同点に追いつくために、ラ・レアルはデ・パウラ、イを投入し攻め込むが、アランスビアの守るゴールをどうしても割ることが出来ず、タイムアップ。
アスレティックはサンマメスでのダービー3連勝を飾った。
ヴェステルフェルト
「チャンスは俺たちのほうがたくさんあったけれど、それを得点に結びつけられなかった。
ただ内容的には俺たちの勝ちだったと思う。
デルビらしく0-0で終わるかと思っていたけど、ティコのシュートにやられたね。
蹴った瞬間が見えなくて、止めることが出来なかった。俺たちの唯一のミスだ。
試合後、あのゴールシーンをビデオで1000回は見直した。悔しいよ。
ティコには以前もデルビで得点されているので、彼は俺の天敵だ。
今度のアノエタのデルビの時は彼には欠場して欲しいね。
エチェベリアと接触で胸から腰を強打した。足を良く伸ばすことが出来なかったけれど、
後半は非常に集中して臨んだので痛みに耐えることが出来たよ」
アルキサ
「自分としてはあまりいいプレイが出来なかった。もっとシンプルに球をまわそうと思っていたんだけど…。前半は俺たちのほうが押していたけれど、後半はアスレティックのペースになった。ティコの素晴らしいゴールで勝ち点3は彼らのものになった。チャンスがあったのにゴールが決まらなかった。それがこの試合の全てだろう」

試合前、ラ・レアルの選手がアナウンスされるたびに、サンマメスの観客からブーイングが起こった。ただ一人の名前を除いて。アルキサ、彼の名が読み上げられたとき、会場は暖かい拍手で包まれた。
試合後、多くの元同僚たちと抱擁を交わしたアルキサ。
サンマメスは彼のことをいまだ、愛している。
-+- 2003/10>>
top of this page
 back to index

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送