波乱万丈だった03-04のラ・レアル
シーズン終了と共に残る人、去る人
その去就がはっきりします
見守ることしか出来ない私たちですが
彼らの未来に幸多かれと祈らずにはいられません
20040617up

 Valery Karpin 20040526 

契約1年延長

「これは決して簡単な決断ではなかった。悩みすぎて脳みそがボロボロになったんで、今はもう何も考えられないね。
続けることを決めたのには多くの理由があるが、率直に言って一番動かされたのは、同僚たちからのこの言葉だった。『Ruso(ロシア人=カルピン)、続けなきゃダメだ。チームにはオマエが必要なんだ!』。現役続行の一番の後押しとなってくれたこの言葉は、今も俺の心に深く刻まれている。

また、ラ・レアルともフットボールとも関係ない部分での問題もあった。それは俺の一存ではどうにもならないことで、昨日、その事が解決しなければ、今日俺の会見も違う内容になっていたはずだ。人生にはフットボールよりも、自分の仕事よりも大事な事もあるんだ。

それからセルタの会長になるとか、ラ・レアルの選手兼コーチになるとかいう噂は皆デマだ。一体どこからそんな話が出てきたのか、こっちが知りたい。

会長からクラブの来シーズンの方針を聞いて、さらに今日彼のインタビューを新聞でも読んだ。我々のゴールはヨーロッパの舞台だという彼の言葉に俺は同感するし、その意気込みも現役を続けようと思う要因の一つになった。それは決して達成できない目標ではないと思う。

フロント陣と何度か会食をして話をしたが、別に金の話はしていない。契約内容は基本的に去年のものを引き継いでいる。ただし、今年が俺の最後の年になることは確かだ。俺を当てにしてくれているのは嬉しいことだが、俺がいなくてもラ・レアルは存在し続けるし、多分、俺がいないほうがいいチームになるんじゃないかと思う。でも、クラブはどういうわけか、俺にもう一年続けて欲しいと言ってくれて、もちろんそう言ってもらえるのはとてもありがたい。

でも、もう1年続けることは別に恩返しとかそんなんじゃない。お礼奉公で無料奉仕するわけじゃないんだ。ちゃんと仕事をして、報酬はいただきます。

(CLとリーガ全46試合に出場したラ・レアル唯一の選手という事実を踏まえ)この数字は、まだ自分が現役でやれると信ずるに値する数字だと思う。体調に関しては何の不安もない。ただ、身体は頭で動くものだ。気持ちがNoと言ったら、足が動くはずがない。しかし、今年の休みは長い。休暇が明けたときには、万全になっているだろう。

それに、来シーズンはもっと若手の出番が増える年になるはずだ。そのことについても話し合った。来シーズンの自分の出番が減るだろう事は覚悟しているし、納得もしている。それでも、自分はこのチームを励まし、支えていきたい。試合に出ようと出まいと、関係ない。クラブのために自分のベスト尽くして、後は監督の判断におまかせするだけだ。

(監督の交代について)どうなるのか俺も知りたいが、誰からも何も聞いてないし、俺がどうこう言える問題じゃない。また監督の去就は俺の決断には関係ない。俺が契約するのはクラブとであって、監督とではないんだから。

(今シーズンのチームの不振について)期待はずれの年だったことは確かだ。昨シーズンの成績を考えればなおさらね。理由?一人一人にそれぞれの意見があるだろうけど、今日は俺が意見を述べるのにふさわしい場ではないと思う。昨シーズンは築かれていた監督との蜜月関係が壊れたから?…っていうか、そんな関係、最初からあったのか(笑)?まぁ、それは冗談として、真面目な話、何も壊れてなんかいない。監督との関係において言えば、去年と同様良好な関係だった。結果が出ない時、その原因を突き止めようとするけれど、今回の原因はそれではないと思う」


Agustín Aranzábal
20040601

契約解除、退団

「ラ・レアルでの自分の役割は終わったのだと思う。ラ・レアルを離れるということ…、これは今までの人生で最も大きく、難しい決断だった。だが長い時間をかけて考え、家族と話し合い、私にとってもチームにとっても最もベストな結論がこれだった。今は13年間世話になったチームに感謝を気持ちを伝えたい。考え直すようにと何度も言ってもらったが、私は正しい道を選んだのだと信じている。

どのチームで今後プレイするのか、まだ具体的には何も決まっていない。まずはラ・レアルを離れるということを皆さんに報告してから、それからの今後のことを考えたいと思う。

(2月に契約更改をしたが?)
…交渉を始めた当初は順調に話し合いは進んでいた。だが、ある時期から自分の中でこのままここでプレイすることが出来ないと感じるようになり、ラ・レアルから離れたいという気持ちが芽生え始めた。クラブからは契約更改をするようにと勧められ、話し合った結果、もしも私の気持ちが変わらないままだったら、クラブを退団することが出来るという条項を書き加えてもらった。そして、シリーズが終わった今、、周りの状況も、私の気持ちも変わらなかったため、こうした結果となった。

(今季のチームの低迷、スタメンから外されたこと、アノエタで受けたブーイングなどはこの決断に影響したのか)
今シーズンは全員にとって辛いシーズンだった。我々は多くのことを考えさせられたし、中には非常に重大な局面もあったと思う。だが、チームの不振は直接のきっかけではない。もっと以前から、このチームを離れる可能性を私は意識していた。
スタメンを外れる日が来ることは、どの選手も皆覚悟していることだ。自分が初めてトップチームに上がってきた時は逆に、自分が誰かのスタメンの座を奪っているわけだから。ブーイングはむしろ、自分の役割が終わったこと、もうすでに終わっていることを再認識させてくれたと思う。

チームメイトは私の決断を聞いて、非常に驚いていた。それにも関わらず、彼らはあらゆる面で私を支えてくれた。彼らにはとても感謝している。13年間、ここでプレイできたこと、そしてこんな素晴らしい仲間に恵まれたことは信じられない幸運だったと思う。新天地でもまたこのような仲間に出会えることを願ってる。今、自分に必要なのは環境を変えること。生活全てが新しくなることを思うととても興奮する。しかし、これまで世話になったクラブと、長年に渡って私を支えてくれた人たちのことは決して忘れない。私の心から消えることなく、その想いはこれからも生きつづけるだろう」

 Raynald Denoueix 20040602

解任

「今日は私にとって悲しい日となりました。レアル・ソシエダを去らねばならないことが決まりました。しかし、監督の人生とはこういうものです。この別れの日に、私の胸にはレアル・ソシエダと、そのファンへの感謝の言葉しか浮かんできません。ナントから遠く離れた場所で、こんなに幸せを与えてくれるクラブと街、ギプスコアに巡り合うことが出来るとは、夢にも思っていませんでした。まるで自分の家にいるかのように感じられ、心地よく仕事をすることが出来たのです。それゆえ、今日は複雑な気持ちを抑えることが出来ません。

ある時は喜び、またある時は悩み苦しみながら、共に過ごした日々…。その全てを私は忘れません。私はレアル・ソシエダというクラブを、最も近い位置で知る機会に恵まれました。それはとても名誉なことであり、その想いはこれからの生涯、常に私の心の中に存在し続けるでしょう。

Agur(さようなら)」

 Lionel Potillon 20040603

レンタル期間終了。契約延長なし

--この結果は予想していましたか?
「うん、予想していた。今、ラ・レアルは変化の時を迎えている。この一連の流れが俺の契約更改を難しくしたと思う。だけどこれがフットボールの世界だ。仕方がないね。でも、来シーズンもここでプレイしたかったよ」

--PSGからは何か将来のことで連絡はありましたか?
「今はっきりしているのは、自分にはまだPSGとの契約が残っているということだけだね。いくつかフランスのクラブからのオファーがあることは事実だけど、特に進展している話はない。これから落ち着いて次のことを考えたいと思う」

--ラ・レアルで過ごした今シーズンは、個人的にはどんなシーズンでしたか?
「良かったよ。スタートはあまり良くなかったけど。新しいチーム、新しい街、それに新しいリーグ。慣れるの少し時間がかかったし、ちょうどその時期、チームも不調だったからね」

--しかし、1月以降は好調でしたね。
「面白いことにクリスマス休暇に怪我をしてから調子が上がってきたんだよね。試合でもいい結果を残せるようになった。自分に求められた役割は果たせたんじゃないかな」

--プライベートではどんな1年でしたか?
「言葉では言い表せないくらい良い年だった。ドノスティアもエンダイア(ポティヨンが住んでいた町)もとても魅力的な町だったし、そこに住んでいる人たちも、風景も・・・。全てが素晴らしかった。パリとは全然違う生活だったね。それに、クラブもそうなんだけど、特に同僚に恵まれたと思う。その中でもアルベルトには本当に世話になった。彼のフォローと手助けに、心の底から感謝してる。あんないいヤツ他にいないよ」

--またこの場所に戻って来たいと思っていますか?
「もちろん。クラブにも顔を出したいし、この街にもまた遊びに来たい。きっとこの先、コンチャ海岸とアノエタで何度も俺の姿を見かけることになると思うよ」

--最後に一言お願いします。
「選手としてまた、一個人として忘れられない一年を過ごすことができました。ラ・レアルに関わる全て人たちの幸運を祈っています。決して皆のことを忘れません。本当にどうもありがとう」
 
Jeremie Brechet  DF/背番号5
20040607
インテルより160万ユーロで移籍。4シーズンの契約
1979年8/14生まれ フランス、リヨン出身
1998-2003:オリンピック・リヨン(リーグ117試合/CL25試合/UEFA9試合)
2003-2004:インテル・ミラン(リーグ9試合/CL2試合/UEFA1試合)
「ほとんど出場機会がなかった昨シーズンは、納得のいかないシーズンだった。ラ・レアルがいいクラブであるのは知っていたし、チームの掲げる目標もとても気に入った。このようなチームでプレイすることが俺にとって必要なことだと思い、移籍を決めた。

タイプとしては、自分はサイドよりも中央でプレイをする選手だけれど、サイドバックもこなしたこともある。オールラウンドプレイヤーだと思うので、クラブから与えられたポジションでプレイすることが出来ると思う。

ドゥヌエ監督の解任を聞いても特別驚かなかった。フットボールの世界では確実なことなんて何もないから。それに監督が誰かで決断したわけじゃない。どんなチームかということを考えて決めたんだ。

ラ・レアルについてはよく知ってる。2年前のあの快進撃に注目しなかった人はいなかったと思う。リーガ優勝にあと一歩まで迫り、ヨーロッパでプレイする権利を得たんだ。おそらく今シーズンは、チームの潜在能力を発揮できなかった年だったと思うけど、このチームには素晴らしい選手が揃ってる。何人か名前を上げるとすれば、ニハトやコバチェビッチなどだ。何回もラ・レアルの試合は見てるけど、特に覚えているのは今年のCLでのオリンピック・リヨン戦の2試合。大きな可能を持ったチームだと思ったし、そう思えたからこそ、このチームに来ようと決めたんだ。

移籍は特に誰かと相談したりしないで、自分の考えで決めた。ラ・レアルへの移籍は自分にとって最良の選択だと確信している。もちろん、リーガでのプレイ経験のあるクラブの同僚(ファリノスやキリ・ゴンサレス)からいろいろ話は聞いた。特にイタリアのスペインの両リーグの違いについてアドバイスをしてもらった。両リーグを比べると、リーガエスパニョーラはもっと攻撃的だと思うし、ヨーロッパ最高の選手たちがプレイするリーグなんじゃないかと思う。

ラ・レアルから最初のコンタクトがあったのは昨年の12月だった。でも俺は、インテルで試合に出れないからといって、6ヶ月でそのチームを去ってしまうような選手じゃないんだ。でも、1月以降は、ラ・レアルへの移籍の可能性を念頭において過ごすようになった。

インテルはすごく大きな組織だし、世界有数のクラブの一つだということは事実だ。でも、ラ・レアルには可能性を感じたんだ。これからビッグクラブへと成長できる可能性を。ここに来ることを決めた一番大きな理由はそれだった。クラブがレベルアップしていくための戦力になりたいと思っているし、出来るだけ早く結果が伴うことを期待している。

3年前、俺が在籍していた頃のオリンピック・リヨンも、今のラ・レアルと同じような状況にあった。いいクラブなのに、何かが足りなかった。また再びCLの舞台で戦えるように、自分に出来るベスト尽くしてクラブの成績に貢献したい。

(新シーズン、DFの最終ラインがほぼ刷新されることについて)
それは大きな問題じゃない。そのためにプレシーズンと、プレシーズンマッチがあるわけだから。練習と試合を通して、お互いのことを理解しあうことが出来るだろうし、不安はない。それよりも言葉を早く習得したい。そうすればより早く、より深くチームに馴染めるはずだから」
Bjorn Tore Kvarme 20030609
契約延長なし、退団
*05/28のDiarioVascoより
--知らせはどのように受け止めましたか?
「オラーベと話をしたんだけど、彼は契約の更新は難しいだろうと言っていた。おそらくここを去ることになるだろうね」

--でもまだ正式に決まったわけではないんですよね?
「今の時点でははっきり答えることが出来ないと言われた。クラブは僕のポジションでプレイする選手を探している最中で、その選手が獲得できるかどうかで僕の去就を最終決定するということらしい。その交渉が上手くいかなければ、ここでまたプレイできる可能性があるかもしれない。オラーべと話す前までは自分の将来がどうなるのか判らなかったわけだけど、今僕の中ではっきりしたのは、ある場所にとどまろうと思うためにはその場所への愛情がないと駄目だということ。その気持ちが今の僕にはない。クラブは僕の今季の成績には満足していると言ってくれたけど、自分の代わりとなる選手を探しているんだ。もうここに自分の居場所はないよ」

--あなたの契約は、定められた最低限の試合数に出場すれば、契約が更新されるという取り決めになっていたんじゃないですか?
「2月にはその規定の数の試合に達していたんだけれど、同時に契約ではクラブ側が更改するかどうかを決めることが出来ると言う条項も含まれていた。クラブが僕のプレイに満足していれば、契約がもう1年自動更新されるのではと思っていたけど、そうならなかった。仕方がないよね」

--もしも、その交渉中の選手が獲得できなければ、ラ・レアルで続けようという意思はありますか?
「移籍のための移籍ではなく、将来のための移籍を考えているとクラブは言っていた。その意図はよく理解できる。言い争ったりするつもりは全くないけれど、ラ・レアルでの自分の位置が高くないと感じているし、移籍候補者全員がNoと言わない限り、僕がこのチームに残る可能性は低いんじゃないかな」

--それでもそうなった場合は続けますか?
「これまでの流れを踏まえた上で考えたら、それは難しいと思う。自分がきちんと評価されていると感じられなければ続けられないよ」

--少し悲しんでいるように見えます…。
「悲しくはないよ。だって、3年間ラ・レアルでプレイできたし、その前はフランスのサンエティエンヌで2年間、さらにその前にはイギリスのリバプールで2年半プレイしてる。それにノルウェーではローゼンボリの選手として、6年間もプレイしてきたんだ。これまで本当に幸福なサッカー人生だったと思う。だから、今回こういうことになっても不満はないんだ。サッカーを去る時が来たんだということだよ。それだけのことだし、事実は受け入れないと」

--辛い旅立ちになりますか?
「多くの試合に出場できたし、僕としてはいいシーズンだったと思う。素晴らしいとまではいかなくとも、悪い内容でもなかったんじゃないかな。そこそこのプレイが出来たと満足している。ラ・レアルであと1、2年はプレイ出来たかもね。体力的には何も問題がないんだ。でも、クラブから来季構想外だと言われたことは、それほどショックではなかった。辞めることはすでに以前から頭にあったからね」

--現役は続けますか?
「もしもラ・レアルから離れるのであれば、引退する可能性のほうが高い。だけど、フットボールでは何が起こるか判らない。でも、ノルウェーでプレイすることはないと思う」

--リーガの他のチームからオファーがあったらどうしますか?
「オファーがくることにはあまり期待していない。でも、引退した選手が懐かしさに駆られて復帰するのは良くあることだから。この先の数ヶ月で何が起こって、自分がどうなるのかまだ判らないけど、自分の中では他の場所でプレイする気はないよ」

--フットボールには関わり続けますか?
「ゆくゆくは自分の国の子供たちの指導が出来たらいいとは思ってるけど、今はただ家族と静かに過ごしたい。そして落ち着いて自分の将来のことを考えたいね」

--ところで今シーズン、チームはいったいどうしてしまったんでしょう。
「僕にも判らないよ。色んなことが影響したんだと思う。CLもその一つだ。でも原因を一つや二つに絞ることは出来ないよ」

--野心に欠けていたのでは?
「それが問題ではないと思う」

--ラ・レアルで過ごした3シーズンは、振り返ってみてどうでしたか?
「サン・セバスティアンでの暮らしを、僕や家族は決して忘れない。僕たちはこの町がとても気に入っていたんだ。同時にスペインリーグでプレイ出来ることもね。こんなハイレベルなリーグは他にはないよ。ここでの生活は本当に快適だった。でも、これが人生だからね」

--1番の思い出は?
「ロッカールームの友人たちと、世界最強のチーム、レアル・マドリーに勝ったことかな。しかも何回もね」

--ラ・レアルに一言、お願いします。
「来シーズンが上手くいきますように、いいシーズンになるよう祈ってます」 
 

Joseba Llorente 20040609

契約更新なし、退団

*20040612 elmundodeportivoより
--来シーズンは契約しないというラ・レアルの決定をどのように受け止めましたか?
「全てのカンテラの選手にとって、契約を打ち切ると聞かされることは落胆以外の何物でもないよ。4年間トップチームでプレイしてきて、もっとチームに貢献したいという夢を持っていたんだけど…。でもそれはもう叶わない望みになってしまったね。今は将来のことを考えないと」

--こうなることは予測していましたか?
「うん。僕の契約状況は決して楽観できる内容ではなかったし、特にこの4年間、あまり多くの出番を与えられないでいる現状から薄々、こうなることを感じていたよ。それに、エイバルでの後半節の自分のプレイ内容も良くなかったし…。ほとんど試合に出れなくて、物事が自分の思うようにはいかなかったんだ」

--ラ・レアルを離れることは辛いですか。
「そうだね…。少し、辛いよ。がっかりしている。だって、もっとラ・レアルで自分の力を発揮できたと思うんだ。もう少し我慢して、適切なタイミングで使い続けてもらえればね。だけど、これまでの自分の経歴を考えると、ラ・レアルには心から感謝している。だって12か13年の間、ずっと僕はこの青と白のユニフォームを着てきたんだ」

--自分の力を発揮するチャンスは与えられたと思っていますか?
「カンテラの選手がチャンスをもらって、プレイを続けていくことはとても難しいことだよ。実際、それが出来た選手ってほとんどいないと思う。自分は断続的な出場機会が多く、まとまった時間プレイすることが出来なかった。4、5試合は連続して出ないと、コーチたちが自分を見守ってくれている事を実感することは難しいし、冷静にプレイすることも難しい。20分間に全てを出し切るなんて不可能だし、僕には出来ないことだったんだ」

--自分がtxuri urdinのユニフォームを着ていない姿は想像しにくいんじゃないですか?
「そうだね。12年間それを着てきて、今、自分の地元を離れ違う環境に移る…。だけど、フットボールはそういうものだって僕たちは知っているしね。外に出ることはいいことなんだと信じてる。そして、きっと状況は良くなるってね」

--カンテラの若手をレンタルに出すという、今クラブが進めている方針は適切だと思いますか?
「レンタルに出すことによって試合に出れる時間が増え、ラ・レアルに戻ってプレイすることが出来るのであれば正しいことだよ。セグンダは自分を成長させてくれるし、最低でも25-30試合に出られれば、大きなステップアップになる。だけど確実な不安も存在するんだ。レンタルから戻ってきても控えにしかなれず、ほとんど試合に出れないんじゃないかっていう不安がね。それはあまりいいことじゃないと思う。レンタルから戻ってくるということは、実力を増した結果、チームの力になると判断されたからじゃないと意味がない。ベンチで待つためじゃないんだ」

--ラ・レアルに戻れるだけの実績は上げたと思いますか?
「今年は困難な年だった。実績の評価をする場合、だいたいシーズンの最後の数ヶ月の出来を見て判断するのが普通なんだ。でも幸か不幸か、僕の場合、前半節が好調だったのに、最後の3ヶ月間、体調もプレイも万全だったにも関わらず、何故だか判らないけど起用してもらえなかった。それが決め手になったんだと思う。その数ヶ月の間にもっと試合に出ることが出来ていれば、クラブの判断も違うことになんてたんじゃないかと思うんだ」

--エイバルでは期待していたようには事態は進みませんでしたか?
「個人的には、もっと試合に出れると思っていた。特に前半節に、チームの好調さに貢献出来ていたと感じていたからね」

--アモロルトゥの指揮下でプレイをしてきたわけですが、彼はどんな人ですか?
「一個人としての彼とはいい関係だったよ。彼は口調を荒げることもないし、とても気さくな人なんだ。監督としての彼は、始めのうちは選手の扱いがとても上手いと思う。全ての選手と仲が良くすることで連帯感を作り出すんだ。だけど後になると、彼はそれぞれの選手の能力の最大値を引き出すことが出来なかったじゃないかな。だって僕たちのチームの実力からすれば、今の順位よりももっと上にエイバルはいるはずなんだ」

--監督として彼を選んだラ・レアルの選択は正しいと思いますか?
「ラ・レアルで彼をサポートするオラーベやロレンたちの協力があれば、チームがいいシーズンを送ることは可能だと思うよ。だけど、カンテラを全面に押し出すことには困難が伴なうんじゃないかな。ナントのカンテラを作ったドゥヌエがすでに2年前にここに来て、結局は去っていった。彼はこう言っていた。もしも4年ごとに選手を一人、カンテラから上に上げることが出来れば、それは満足できる成果だろうって」
 

Agustín Aranzábal 20040615

Real Zaragozaと2年契約

「(移籍は)重大で難しい決断だった。私を信頼してくれたサラゴサに対して、これからピッチの上で応えたい。
とても重要なクラブに来たと思っている。今、とても満足しているし、希望と意欲を持ってここに来た。いい結果になることを確信している。

ラ・レアルでの13年間を忘れることは出来ないだろうが、この移籍は自分にキャリアにとって大きな前進だと思う。サラゴサに来るという事は、新しい環境で自分の力を試すことの出来るチャンスだった。すごくやりがいを感じているし、これからのことに自分自身期待している。
新しいチームがいい働きを見せることが出来るという自信があるし、個人的にも皆と上手くやっていけると思う。(UEFA、リーガ、コパデルレイの3大会に出ることは)とても厳しい一年になるだろうが、同時に楽しみな一年でもある。ヨーロッパの舞台で戦うことは、どんな状況でもかけがえのない体験になるはずだ。

(サラゴサがチームの若返りを図っていることについて)若手とベテランが分けられていることは自分にとって都合がいい。1部で長い間プレイしてきた経験が、自分がこのチームに貢献できる部分だと思っている」

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